肌がキレイになる“洗顔”と“化粧品”講演&実演
2010年 08月 12日
講師は生活・環境問題をテーマとした情報発信の場であるオープンスペース「ベントス21」(2001年設立)の現・代表の笠井由美さんと
化粧品化学専門家の森脇智泰さん。
まずは、私たちの肌はどんな組織からできているかを解説してもらいました。
参加者は50人、ドンドン集まってきます。
簡単に説明すると、肌の細胞が生まれ、ドンドン表面のほうに移動してきます。
細胞は死に、角質層を形成します。これが、肌の内部のみずみずしさを守っているのです。
さらに一番表面の皮脂膜が、天然のバリアーとなって、雑菌や紫外線などから守ってくれます。
なので、コラーゲンなどは、肌から浸透しません。
食物として食べたものが、中からお肌に効いてくるとのことです。
食べ物80%、化粧品20%だそうです。
それどころか、一般の化粧水や乳液ですが、浸透性をよくするために合成界面活性剤が使われています。
これで、皮脂膜はズタズタに裂かれ、天然のバリアーが壊れてしまします。
そうなると、他の有害物質(例えば紫外線、雑菌など)が進入してきます。そして水分がドンドン蒸発。
お肌のトラブルになるということだそうです。
お肌の細胞にとっても、外から入れたコラーゲンやヒアルロン酸は、異物そのもの、トラブルやアレルギーの原因にもなりかねないそうです。
向かって右が封筒に水を入れたもの、左が合成界面活性剤の溶液です。
左は、あっという間に封筒にしみこみジャージャーとこぼれてきました。
クレンジング剤は注意!
一般的なクレンジング剤(化粧落とし)には、合成界面活性剤が使われています。合成界面活性剤には、肌のバリアを壊し、皮膚の奥まで浸透していく性質もあります。これに香料や保存料(パラベン・フェノキシエタノール)などが合わさると化学物質が肌の奥まで浸透し、シミ・シワの原因となります。また、肌の水分が蒸発し、乾燥肌の原因にもなるのです。
やっぱりせっけん
洗顔せっけん、浴用せっけん、ベビー用せっけん・・・一般のお店で売られているせっけんのほとんどにエデト酸(EDTA)が酸化防止剤として添加されています。
エデト酸は、皮膚・粘膜刺激があり、ぜんそく、皮膚発疹などアレルギーを起こすことがあります。体の中に入るとカルシウムの利用を妨げ、血圧降下、腎臓障害を起こします。店頭に並べて売られる商品は、製造から販売までの期間が長くなり、メーカーは品質を保持するために添加せざるをえないのでしょう。ベビー用せっけんも例外ではありません。
無添加の純粋せっけんが肌には一番いいのです。
生活クラブの「固形せっけん」を使って
~肌を傷めないクレンジング法~
①油(生活クラブ消費材のスクワランオイルか日本薬局方のオリブ油)を使って化粧を浮かせます。
そして蒸しタオル。
水でしぼって、電子レンジで1分。
②泡立てネットを使って固形せっけんを泡立て、たっぷりの泡でせっけん洗顔します。
肌は弱酸性なので、このままでもいいそうですが、化粧水をつけて早く中和させるといいそうです。
その化粧水ですが、合成界面活性剤が使われているものが多いそうです。
見分け方は、ビンを振ってください。
泡が立ちます。大きな泡が、いつまでも立っているのは、合成界面活性剤が使われています。
※肌に密着する合成ポリマー配合の化粧品(アンエイジング化粧品など)は、
強力な洗浄力のあるクレンジング剤でないと落とせません。合成ポリマー配合の化粧品を使うのは避けましょう。
UVカットは、SPF10~15ぐらいがいいそうです。
化粧品を使って、お肌のバリアーを壊して、かえってお肌のトラブルを起こしていたんだということを納得しました。
『真実に気づけば、肌はもっとキレイになる!』当日の資料の言葉に、なるほどと思いました。