八ッ場の地質学習会④
2010年 04月 14日
ここは、25000年前の浅間山の噴火でできたそうです。
このがけは地すべりの跡だそうです。
崖の部分が地すべりの際残ったところ、下が地すべりしたところです。
崖に金属のパイプのようなものが取り付けてありますが、地すべりを測定するものだそうです。
奥西先生が言いました。
地すべりを測定するのであれば、残った崖につけても意味がない。
崖の部分と下の部分をつなげて測らなくては。
言われてとっても納得しました。
そして、これが、群馬県が設置した地下水をを抜くための井戸(集水井)です。
このような井戸が9箇所あるそうです。
ダムができると水につかるところにも井戸はあるそうで、水を抜くための井戸は意味がなくなるそうです。
またしても凄く納得。
この地区は、平成元年10月にJRの路盤が沈下し、国道が押しだすという400mに及ぶ大きな地滑りが起きたところで、このような井戸を作った り、「アンカーボルト」を設置して地すべりの動きを止めたとのこと。
なのに、国交省は、大きな地滑りは認められないと判断し、対策をとらないそうです。
水に浸されると、ずるずると水の中に引き込まれるのではないかと奥西先生は心配していました。
中村先生がこちらを見てくださいと、示したところに赤っぽい岩肌が見えます。
浅間山の溶岩だそうです。
そのとき、ささっとそこまで駆け上った奥西先生。
ご高齢なのに。
流石地質学者と感心してしまいました。