きばる 生産者交流会
2009年 01月 30日
1月29日鶴ヶ島市富士見公民館で行われた
生活クラブの「生産者グループきばる生産者交流会」にPママさんと参加してきました。
参加者は、予想を2倍以上、60人を超えたそうです。
お話に来てくださったのは、緒方さんと高橋さんです。
いただいた資料の中に生産者の似顔絵がありました。
お二人を探すと・・・ありました。
不知火海が有機水銀で汚染され、漁が出来なくなった人たちが、甘夏の生産を始めたところです。
10年は、農協の指導どおりの慣行農法で行っていたとのことですが、
農薬散布で体調を崩し、入院した人まで出て、低農薬に踏み切ったそうです。
有機水銀に苦しめられた水俣だからこその英断です。
きばるは「気張る」だそうです。
「被害者は加害者にならない」とのスローガンを掲げています。
1977年から、低農薬・有機栽培に転換。
生活クラブとは、32年間のお付き合いです。
生産量は年間甘夏約350トン、そのうち270トンが生活クラブだそうです。
なんと7割。
生産者のおかげで、安全な甘夏を食べることができますし、利用することで生産者を支えています。
安全だけど、見栄えが悪くなってしまう。
当時は、「そんなもの売れないよ」「きばるはいつ潰れるか」といわれたそうです。
今では、きばるに入れてほしいと希望する生産者も出てきたそうです。
慣行の農法の違いを説明していただきました。
その1 農薬の回数 年間5回まで 実際には、それ以下が多い
慣行農法 人や天気によるそうですが、数十回
その2 農薬の種類 ハーベストオイル、キンドー80、ICボルドー、レター
デン水和液、
慣行農法 ハーベストオイル、キンドー80、ダントツ、
ジマンダイセン、Mダイファー、サンマント、スプラサイド、
ダニエモン、マイシン剤、 マディックEW、ベフラン、
ベンレート
薬剤の名前を並べてもわかりませんが、名前がわかっていれば調べることが出来ます。
安いし、効き目もいいけど、発ガンなどの心配される農薬が複数はいっていることがわかります。
その3 撒く時期 8月1日以降は散布しません。
慣行農法 収穫1週間前にマディックEW(ヘタがいつまでも緑)
ベフラン、ベンレート(表面のカビ防止)を散布
甘夏が、1月に収穫されても5月ごろまで出回っているのは、こうした農薬が皮やヘタにしみこんでいるおかげだったのです。
つまり、きばるの甘夏は、収穫前に農薬を散布していませんから、ヘタは茶色くなるし、表面にカビも出ます。
そのため、木で熟成させて、2月収穫、3月までに出荷されます。
(4月5月まで置いておくと甘さが増す。2月3月は、すっぱい。木で熟成させ少しでも甘くさせる)
そういうわけで、きばるの甘夏は安心して、皮まで使えます。
マーマレードや、ピールもOKなのです。
新品種「しらぬい」の生産も40トンを目指しています。
「デコポン」と同じなのですが、これはJAの商標なので使えないそうです。
では、「くらびす」とさんたちが作ってくれた当日の試食です。
レシピもいただきました。
ジュレ(ゼリ-のやわらかいもの)
黄金チキンサンド、マーマレードサンド
甘夏ピールと豆腐入りホットケーキ
試食1人前