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by mamkr732011
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生命の医と生命の農を求めて

b0135601_1064812.jpg『生命の医と生命の農を求めて』梁瀬義亮著これは1978年発行の古い本です。著者は大正9年生まれ、京都大学医学部を卒業後、兵庫県立尼崎病院に勤務し、1952年郷里奈良県五條市に帰り開業。まもなく患者、主に農業従事者の症状から農薬の恐るべき毒性に気づき、生命の農法研究に着手します。

著者が診察した事例では、全身倦怠、頭痛、口内炎、悪心、嘔吐、腰痛、神経痛に始まり、意識喪失、痙攣、肝硬変、黄疸、ノイローゼ、人格変貌、精神病、自殺といった痛ましいものが紹介されています。

苦しんでいる患者は、農林省や農協が勧めて指導しているものは、安全と頭から信じてかかっている農民がほとんどなのだそうです。
指摘しても、「そんな馬鹿な」と本気にしない人も多いようでした。

昭和28年使われる事になったポリドール(パラチオン)がその問題の農薬です。
「ポリドールは、第二次大戦中ドイツで開発された有機燐性の毒ガス、サリンと同じもので、きわめて強い毒性を持っている。」と戦時機械化部隊に属し、中毒ガス教育を受けた著者は説明します。
こんなものを農民に使わせる国の指導者の冷酷さを身にしみて感じたと。


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この本を読むきっかけは、金子さんの公開講座で紹介されていたからです。
図書館に初版本があって借りてきました。

化学肥料、農薬を使う近代農業が、いかに歴史が浅く、研究室での実験から始まって、一気に普及したものであることがよくわかりましす。
原始から行われている農耕のように、叡智を積み重ねたものではないことが。

著者も、金子さんも言います。
農薬をまけば、まず天敵である虫が死にます。
害虫は、農薬耐性に変化していきます。
さらに農薬の量や毒性が増えます。

体にいいからと、野菜や果物を食べることが、かえって体を悪くすることになりかねません。

金子さんの38年に及ぶ無農薬での農業経験、土作り、天敵利用などなど、改めてそのすばらしさを再認識です。
by mamkr732011 | 2008-12-31 11:28 | 本・映画など