第9回GMOフリーゾーン全国交流会in栃木
「育てよう!未来につなぐ希望の種」が 2014年3月15~16日に、ホテルエピナール那須で開催されました。参加者は360人です。
基調講演
鈴木宣弘 東京大学大学院教授
「TPP交渉の現状と今後の見通しー私たちのくらし、食と農の未来は?」
鈴木教授は、昨年埼玉の生活クラブでも講演していただきました。
さわりだけですが紹介します。
ニュースなどでは、日本が交渉でがんばっているような報道がされていますが、鈴木教授の話を聞くと、アメリカの言いなりになっていることがよくわかりました。
総合的、長期的視点の欠如した「今だけ、金だけ、自分だけ」しか見えない人々が国の将来を危うくしつつある。事故の目先の利益と保身しか見えず、周りのことも、将来のことも見えていない。人々の命、健康、暮らしを犠牲にしてまでも、環境を痛めつけても、短期的なもうけを優先する、ごく一握りの企業の利益と結びついた一部の政治家、一部の官僚、一部のマスコミ、一部の研究者が、国民の大多数を欺いて、TPP(環太平洋連携協定)やそれと裏表一帯の規制改革、国家戦略特区などを推進している。これ以上一握りの利益さえ伸びれば、あとは顧みないという政治家が強化されたら、日本が伝統的に大事にしてきたたすけあい、支え合う安全安心な社会は、さらに崩壊していく。
(資料 はじめに より)
軽自動車の税金の値上げも、TPPのため、
BSE(牛海綿状脳症)に関する牛肉輸入条件緩和(20か月から30か月までOK) もTPPのため、
郵便局のかんぽ生命のがん保険非参入もTPPのため
それどころか郵便局でアメリカの保険会社アフラックを扱うようになり、郵便局を米国企業の私利の道具として差しだしました。
「米国企業の不利益を一切認めない」
・・・・・・米国企業の利益のために、私たちの命、健康、暮らし、財産が差し出されるということなのねと思いました。
・・・・・・M社の利益のために、私たちの健康が蝕まれても、遺伝子組換え作物を食べるのね。
・・・・・・遺伝子組み換えであることを知らされないで食べるのね。知らせる表示がしてはいけないのね。
・・・・・・アメリカの企業の利益のためなら、何でもアリということかしら。
遺伝子組み和え作物を排除している生活クラブは、そのうち米国企業に対する差別だと、訴えられるようなこともありうるのかしらと思いました。
ISDS(投資家隊国家紛争処理)条項で訴えられるのかしら?
日本語が参入障壁だと、アメリカが言っているのですから。
だから、小学校から英語教育、日本語より英語ということになります。
(かつて、朝鮮半島で日本語を強制した歴史がありましね。)
無理が通れば、道理が引っこんでしまいます。
「今だけ、金だけ、自分だけ」目先の利益と保身だけの国のリーダーに、自分の命・健康・暮らし・財産を任せていいのでしょうか。
選挙で選んでいる責任をとらされるということなのでしょうか。ムカムカ・・・
今日の講演とほぼ同じ内容は
、『食の戦争』鈴木宣弘著 文芸新書 で読むことができます。
基調講演の後は、パネルディスカッション「まるごと栃木の成果とTPP後の課題」
司会は 白井和宏(生活クラブスピリッツ(株)代表取締役専務) 私ファンです。
パネラーは、鈴木宣弘(東京大学大学院教授)
菊地文夫(農事組合法人喜連川ファーム理事 養豚農家)
益子光一(JAなすの どではら会 水田・野菜農家)
印南智久(箒根酪農業協同組合 総務課長)
伊藤三保(生活クラブ生協・栃木 理事長)
天笠啓祐(遺伝子組換え食品いらない!キャンペーン代表)
天笠代表の話によると、複数の遺伝子を組み込んだスタック品種、耐乾燥性作物の栽培が広がっているそうです。
また、GM稲が焦点で、
スギ花粉症治療稲、スギ花粉ペプチド含有稲、複合病抵抗性稲、開花期制御稲の試験栽培が日本でも生物資源研が進めているそうです。
簡単ですが、報告まで