遺伝子組み換えナタネ自生調査
2010年 04月 07日
2010年度GM(遺伝子組み換え)ナタネ自生調査を、生活クラブで行いました。
小川町は、私が担当しました。
関越自動車道路の周辺で、自生しているナタネを見つけて採取し、検査キットを使って調査をしました。
関東の港から群馬・栃木の飼料工場や、製油工場へ運ばれるナタネがこぼれて、自生してはいないかを調べます。
なかなかナタネが見つかりません。
菜の花畑はたくさんありますが、自生しているナタネはないのです。
やっと、嵐山小川インターの近くで、見つけて採取しました。
最初の写真をよく見てください。
ナタネの葉が茎を巻き込むようにしているのがナタネです。
これが、セイヨウアブラナです。
在来のナタネは、もっとしっかりと葉が茎を巻き込んでいます。
青の試験紙は、除草剤ラウンドアップ耐性遺伝子が組み込まれているかどうかを調べるものです。
写真のように線が1本のものは、普通のナタネです。
この線が2本だと、除草剤ラウンドアップ耐性遺伝子が組み込まれているということだそうです。
写真のように1本なので、大丈夫です。
こちら紫の試験紙は、除草剤バスタ耐性遺伝子を検出するものです。
やはり、1本なので、大丈夫です。
この試験紙は、遺伝子組み換えの遺伝子の存在を直接測定するものではなく、遺伝子組み換えの遺伝子が作るたんぱく質の存在を、免疫クロマトグラフ法によって検出するものだそうです。
この調査は、2005年から毎年全国で行われています。
2009年は30の都道府県が参加しました。
その結果、14府県からラウンドアップ耐性が32検体、バスタ耐性が39検体見つかっています。
14府県は、 茨城、千葉、神奈川、静岡、長野、愛知、三重、大阪、兵庫、山口、福岡、大分、熊本、鹿児島の各県です。